今年の夏は要注意?小顔の天気予報 〜むくみ・エラ張りにご用心〜
- 大島ちこ

- 6月19日
- 読了時間: 7分
「最近、なんだか顔が大きくなった?」
——この夏、そう感じる人が増えるかもしれません。
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今年の夏は「ジメジメ長期戦」
最近、こんなニュースが話題になっているのをご存知ですか?
それは、今年は春からエルニーニョが発生していて、秋まで続きそう、というもの。
エルニーニョというのは、ざっくり言うと、太平洋の海水温がいつもより高くなる現象のこと。海があたたかくなると水分がたくさん蒸発して、雨雲のできる場所が変わり、世界中のお天気がいつもと違ってきます。

日本の夏でいうと、晴れ間がスカッと続きにくく、雨が多めで、梅雨も長引きやすい傾向に。しかも気温は高め。
つまり、高温多湿のジメジメが、長く続く夏になりそうなんです。
そしてこの「高温多湿」、実は私たちの体にも、お顔にも、けっこう影響があります。
ジメジメが体に及ぼす影響
湿気が多いと、空気がもう水分でいっぱいで、汗が蒸発しにくく、汗がうまくかけなくなります。
すると体の熱や水分のめぐりが滞って、出てくるのが「だるさ」と「むくみ」。
体が重い、疲れが抜けない、脚や顔がパンパン……あの感じです。
しかもこの状態が続くと、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経は、もともと体温を調節してくれている“司令塔”。
だから、汗がうまくかけずに体温調節がうまくいかない状態が続くと、この司令塔が働きすぎて、バランスを崩してしまうんですね。
実は、東洋医学でも、同じことを言っています。
外から体に悪さをする湿気を「湿邪(しつじゃ)」と呼び、これが入ると体の水分がめぐらなくなって、余分な水がたまる。
この状態が「水滞(すいたい)」です。頭が重い、むくむ、体が重だるい——梅雨のあの不調は、まさにこれ。
東洋医学では、体は「気・血・水」という3つの要素がめぐることで、健康が保たれていると考えます。
ざっくり説明すると
「気(き)」は体を動かすエネルギー
「血(けつ)」は全身に栄養を届ける血液
「水(すい)」は血液以外の体の水分(リンパや汗など)のこと。
この3つがスムーズにめぐっていれば、体も心も軽くて快調、というわけです。
そしてこの3つは、それぞれバラバラに動いているわけではなく、お互いに支え合ってめぐっています。
だから、水が滞ると、つられて気も血も乱れていきます。
ひとつ崩れると、ぜんぶ巻き込まれてしまうんですね。
だから梅雨のだるさは、ただのだるさではなく、体全体のバランスが崩れているサインなんです。
高温多湿は、実は「小顔の大敵」
この季節、お顔にも2つの影響が出ます。
ひとつめは、むくみ。
水滞でお顔に水がたまると、顔がパンパンに見えます。「最近なんだか顔が大きくなった?」と感じるとき、太ったのではなく、むくみのことが多いんです。
ふたつめは、食いしばり。
自律神経が乱れると、体は無意識に力が入りやすくなって、寝ている間や集中しているときに、グッと食いしばってしまいます。食いしばると、エラのあたりの筋肉(咬筋/こうきん)が張ってきて、フェイスラインが四角くゴツッと見えてしまう。
つまり梅雨のお顔は、むくみでパンパン+食いしばりでエラ張りのダブルパンチ。
片方だけじゃないから、余計に“顔が重く・大きく”見えやすい季節なんです。
やったほうがいいケア 3つ
① リンパを流す
リンパは、体の余分な水分や老廃物を運んでくれる流れのこと。
ここが滞ると水分の行き場がなくなって、むくみになります。さっきの水滞でお顔がパンパン、というのもまさにこれ。
ポイントは首筋〜鎖骨。ここは全身をめぐったリンパが最後に辿り着く“終着駅”、いわば体の出口です。
ここが詰まると上流のリンパも流れず、全身が滞りがちに。その行き場をなくした水分がお顔にもたまって「顔がパンパン」につながるので、まず出口を開通させてあげると、全身のめぐりが整っていきます。
やり方は、耳の下から首筋をなぞって、上から下へスーッとなでおろすだけ。力はいりません。洗顔やお風呂上がりのスキンケアのときなど、石けんや化粧水で肌のすべりがいいタイミングでやると、摩擦もかからずおすすめです。
② 耳まわりをゆるめる
梅雨や台風の時期に体調を崩しやすいのには、実は耳が関係しています。
気圧の変化を最初に感じ取るのが、耳の奥にある「内耳(ないじ)」というセンサー。ここが気圧の変化を察知すると、その刺激で自律神経が乱れやすくなり、だるさやむくみにつながると言われています。
だから、耳まわりをゆるめて血のめぐりをよくしてあげると、内耳もはたらきやすくなって、自律神経が整いやすくなります。気圧に振り回されにくい体に近づく、というわけです。
やり方はかんたん。耳を軽くつまんで、上・横・下に引っぱったり、くるくる回したり。自律神経が整うだけでなく、耳まわりのリンパも動くので、むくみにもうれしい一石二鳥です。
③ 栄養をとる
むくみや自律神経を整えるには、実は毎日の食べものもすごく大事。
外側からのケアと一緒に、体の中からも整えてあげると、変化を感じやすくなります。
本当はあれもこれも摂ってほしいのですが、今日は「これだけは」を2つに絞ります。
ひとつはたんぱく質。
実はたんぱく質が足りないと、体が水分を保てず、逆にむくみやすくなります。夏は冷たい麺で済ませがちで不足しやすいので、意識して。代表的な食べ物は、お肉・お魚・卵・お豆腐です。
もうひとつはマグネシウム。
筋肉をゆるめてくれるミネラルで、不足すると筋肉がこわばりやすい=食いしばりも起こりやすくなっちゃいます。しかも汗でどんどん流れ出てしまうので、夏は不足しがち。「食いしばりをゆるめてくれる栄養まで、汗で出ていってしまう」というわけです。代表的な食べ物は、海藻・ナッツ・お豆・ほうれん草などに豊富に入っています。
逆に、やめたほうがいいこと 2つ
❶ 冷たいものの摂りすぎ
アイスやかき氷、キンキンに冷えたビール、冷たいジュース。
夏だからこそ美味しいものですが、実はこれが落とし穴なんです。
東洋医学では、冷たいものは体に水をため込みやすいとされます。お腹を冷やすと、水をめぐらせる力も落ちてしまいます。
むくみを取りたいのに、その手に持っている冷たい飲み物が原因かもしれないんです。
ゼロにしなくていいので、常温のものを増やす・量を減らすだけでも心がけてみましょう。
❷ 炭水化物だけの食事
そうめんだけ、ごはんだけ、パンだけ……夏はどうしても、食欲が落ちたり、火を使う料理がイヤになったりして、炭水化物だけのご飯になりがちじゃないですか?
でもこれだと、エネルギーに変える栄養が追いつかず、逆にだるくなります。
炭水化物が悪いのではなく、「それだけ」になるのが問題。そうめんに卵とお肉をのせる、おにぎりにお味噌汁をつける。それだけでぜんぜん変わります。
まとめ
今年の夏は、エルニーニョの影響でジメジメが長引きそう。
そうすると、むくみと食いしばりで、お顔も体も重くなりやすくなります。
だから
①リンパを流す
②耳をくるくる
③たんぱく質とマグネシウムをとる
そして
❶冷たいものと
❷炭水化物だけの食事は、ちょっと控える。
続けていくと、変化は少しずつ表れてきます。
朝起きたときの顔のパンパンがやわらいだり、夕方になっても顔が重だるくならなかったり。
鏡に映るフェイスラインが、なんだかすっきり見える――そんな日が、だんだん増えてきます。
体のほうも、重だるい感じが抜けて、「今日はなんだか軽いかも」と感じられる朝が増えるはず。
天気に振り回されず、自分らしく軽やかに過ごせる夏を、無理なく一緒に目指していきましょうね。

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